【すだぴんの勝ち馬予想】暮れの大一番!古馬G1最後を締めくくるのはどの馬か!?有馬記念2018

【有馬記念 G1】

先週の朝日杯フューチュリティステークスでは、本命のグランアレグリアが直線伸びきれませんでした。
このレース、対抗にしていたアドマイヤマーズが優勝したわけですが、レースセンスいいですね。今のところは、すでに完成された馬といった感じでした。
まぁ38年ぶりの牝馬Vが叶わず、ちょっと残念ではありましたが、敗因は若駒ゆえの経験不足が出てしまったのではないかと思います。

さて、今週はファン投票による暮れのG1有馬記念です。

ファン投票1位のレイデオロをはじめ、無敵の障害王オジュウチョウサン、一昨年の有馬記念覇者であるサトノダイヤモンド、この秋期待以上の成績で沸かせた昨年の菊花賞馬キセキなどなど、有馬記念ならではの好メンバーが出そろいました。

内枠有利とも言われている中山芝2500mを舞台に、枠順抽選会では、武豊が3年連続で1枠を引き当てるとか、持っているとしか言えない状況ですが、二刀流オジュウチョウサンの走りにも期待せずにはいられない、そんな有馬記念になりそうです。

ということで、早速予想に参りたいと思います。

23日10:00時点での人気を見てみると、1番人気は、サトノダイヤモンド。2番人気がキセキ、3番人気はオジュウチョウサン、4番人気はモズカッチャンと続き、5番人気のブラストワンピースまでが単勝オッズ一桁台となっています。

オッズからは、レイデオロが頭一つ出ておりますが、毎年のように結構割れております。

※出典:©netkeiba.com

実績や近走の状態から見ても、レイデオロが優勢のようにも見えますが、今年の有馬記念は、『荒れる』要素がいろいろとありそうなので、順を追って考えていきたいと思います。

 過去の勝ち馬の人気は?

過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気馬の成績は、

【6-2-1-1】

と、高確率で1番人気が勝利しており、1番人気の信頼度は高いと言っていいでしょう。

1番人気が馬券圏外になった2015年のレースは、ゴールドアクター(8番人気)が勝っています。
レースの流れはスローで、前に位置していたほとんどの馬が、上位を占めていました。

そのときの1番人気は、ゴールドシップ。3角から4角で先団に取り付きますが、直線で失速してしまい、結果は8着でした。

今年のメンバーを見ると、逃げていきそうなのは、キセキになりそうで、2番手にオジュウチョウサンがつける格好になると思われます。

ペース的にも競るような馬がいないようですので、2015年のように、前が残る展開になりそうで、中団に構えるレイデオロの取捨は難しいところではないかと思います。

 前走レース

過去10年の勝ち馬の前走ですが、

・ジャパンカップから有馬記念…3勝
・菊花賞から有馬記念…3勝
・天皇賞(秋)から有馬記念…2勝
・凱旋門賞から有馬記念…1勝
・アルゼンチン共和国杯から有馬記念…1勝

となっています。
天皇賞(秋)組みから挑んでの勝利は、9年前、10年前ということも考慮すると、ジャパンカップと菊花賞組みを注視する方が良いでしょう。

 脚質

中山コースは、印象通り先行馬が有利です。
後方からまくり気味で勝利した馬は3頭おり、ドリームジャーニー、ゴールドシップ、オルフェーブルです。

長くて良い脚を使える馬という共通点がありますが、かつ直線の坂を駆け上がれるパワーも持ち合わせている馬でないと、厳しいと思われます。

有馬記念では、必ずしも最速上がり馬が勝利しているわけでなく、ペースと展開、位置取り次第では、切れる脚がなくても十分に対応できると言えます。

今回のメンバーでは、キセキやオジュウチョウサンにも十分チャンスがあると思います。

 馬番別成績

言うまでもなく、内枠有利です。

本当にオジュウチョウサンに騎乗する武豊騎手のくじ運は凄いと思います。

 前走成績と斤量

過去10年の勝ち馬の前走人気は、

1番人気…6勝
2番人気…1勝
3番人気…0勝
4番人気以下…2勝
(オルフェーブルの前走である凱旋門賞は除く)

過去10年の勝ち馬の前走着順は、

1着…4勝
2着…2勝
3着…2勝
上記以外…2勝

前走人気、着順ともに順当と言える内容で、実力上位が本番でも力を発揮していると言えます。

前走との斤量比較では、2015年のアルゼンチン共和国杯から有馬記念に参戦し、唯一斤量が増えたケースで勝利したゴールドアクターを除けば、基本的に軽くなる馬には有利に働きます。

今回のメンバーで、前走斤量よりも重くなる馬は、パフォーマプロミスとリッジマンの2頭です。

それぞれアルゼンチン共和国杯とステイヤーズステークスの勝ち馬です。
この2競走から有馬記念馬が出にくいのは、こういった背景があるのかもしれません。

 騎手成績

過去10年の騎手成績は、

関東所属 3勝
関西所属 5勝
外国人  2勝(デムルメはここに分類)

となっており、関西所属ジョッキーがやや有利な傾向です。

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また、馬券圏内においての外国人騎手の成績は非常に良く、過去10年で8回も馬券に絡んでいます。
馬連や3連単などでは驚異的な信頼度があります。

また、関東所属馬と関西所属馬では、

関東馬 1勝
関西馬 9勝

圧倒的に関西馬の独壇場になっています。
人気のレイデオロやオジュウチョウサンは、ともに関東馬ですので、この辺りどう考えるかの取捨が難しいところです。

 種牡馬成績

血統的には、ステイゴールド産駒やハーツクライ産駒、ネオユニヴァース産駒あたりが好成績です。

脚質のところで先行馬有利の記述をしましたが、後方から追い上げている勝ち馬3頭(ドリームジャーニー、ゴールドシップ、オルフェーブル)、この3頭の共通点は、血統がロイヤルチャージャー系というところです。

いわゆる祖父がサンデーサイレンスな系統です。
1番人気に推されているレイデオロの父は、キングカメハメハ。系統的にはネイティブダンサー系になるので、ここは割り引く必要がありそうです。

また、過去10年の勝ち馬の系統が全てロイヤルチャージャー系という点は大きな武器になるかと思います。

 まとめ

  • 人気馬の信頼度が高い
  • 前走はジャパンカップか菊花賞組みが優勢
  • 先行馬の成績が良い
  • 圧倒的に内枠有利
  • 前走斤量比較で重くなるのは割引が必要
  • 馬券圏内の外国人騎手の成績が良い
  • 関西馬優勢
  • 血統で狙うならロイヤルチャージャー系

《結論》
◎シュヴァルグラン
〇ブラストワンピース
▲サトノダイヤモンド
△クリンチャー
△モズカッチャン

本命は、シュヴァルグラン

昨年の有馬記念2着馬です。
正直いろいろと悩みましたが、結果シュヴァルグランで落ち着きました。

有馬記念に強いロイヤルチャージャー系ということも考慮してますが、何より展開が昨年と同じようになりそうだと考えた点です。

昨年の有馬記念の直線、キタサンブラックに詰めてきたクイーンズリング、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードはいずれもロイヤルチャージャー系。

ゴール前捉えるのは、この馬ではないかと期待も込めての本命です。

【参考レース:2017年 有馬記念|シュヴァルグラン2着】

対抗にはブラストワンピース

前走の菊花賞では、1番人気でありながら直線伸びきれず4着。

レースの道中ずっと外をまわされたためか、直線の伸び脚は今一つでした。
中山コースが初ということもあり、ちょっと未知数なところはありますが、系統もヨーロッパ系統ですし、相性は悪くないと思います(問題は最後の坂…)。

さらに今年数多くの実績を出している3歳馬で唯一の参戦がこの馬。
ここ近走は後ろからの競馬が多かったですが、毎日杯を勝ったときのように先団から抜け出す競馬ができれば面白いと思います。

【参考レース:2018年 菊花賞|ブラストワンピース4着】

3番手評価にはサトノダイヤモンド

全盛期の勢いがちょっと感じられなくなりましたが、京都大賞典で状態は上向きなのかなと思っています。

血統的、実績ともに中山コースとの相性が良さそうですし、切れ味もメンバー的には引けを取らないと思います。

ここは一発を期待したいです。

【参考レース:2017年 有馬記念|シュヴァルグラン2着】

4番手評価はクリンチャー

できれば、もっと荒れ馬場となるとこの馬が活かせると思いますが、現時点ではここまでの評価。

とはいうものの、内枠を引き当てたことは大きいですし、オジュウチョウサンを見ながら競馬ができるのも良い条件のひとつです。

海外遠征では期待に応えられなかったのですが、国内での成績は十分にチャンスのある成績です。

最後は、モズカッチャン

クリンチャー同様に内枠という好条件を活かして、最内でじっと脚をためて、直線で内をすくう感じのイメージがあります。

血統的にブラストワンピース同様ヨーロッパ血統ですので、中山は悪くないと判断しています。

今回の有馬記念は『荒れる』ことを想定した予想です。

もちろん実績や状態からレイデオロは外せない存在ですが、キングカメハメハ産駒ということがどうしても拭いきれませんでした。

まぁこの馬を外す方が馬券的には面白いだろうということですw

そしてキセキですが、使い詰めが懸念されていますが、私もさすがに好調はそこまで続かないと思っています。
何よりルーラーシップ産駒というところが気がかりです。

オジュウチョウサンは、持っている馬であることは変わりありませんが、果たして一線級相手で善戦できるのかがどうしても心配です。
応援馬券としては良いですが、あまりにも人気になりすぎ?と思います。

その他、ちょっと怖いなと思っているのがパフォーマプロミス。
中山コースの実績もありますし、差す競馬よりは先行したときの方が成績が良いのです。ちょっとゴールドアクターと被ってしまうところが不気味です。

ということで、結果はどうあれ夢を買うのが有馬記念です。
温かくレースを見守りたいと思います。

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