【阪神ジュベナイルフィリーズ G1】
先週のチャンピオンズカップは、3歳馬のルヴァンスレーヴが制しました。
1番人気とはいえ、とりあえず勝ち馬を当てたことで少しホッとしていますw
それにしても、現3歳世代は強いですね。
マイルチャンピオンシップを制したステルヴィオに続き、ジャパンカップを圧勝したアーモンドアイ、そしてチャンピオンズカップの覇者ルヴァンスレーヴ。
3週連続で古馬G1を3歳が勝利するのは初めてのようです。
ルヴァンスレーヴの今後ですが、フェブラリーステークスから海外遠征プランが上がっているようです。ますます楽しみが広がりますねw
ということで、今週もサクッと当てて行きたいところです。
8日23:00時点での人気を見てみると、1番人気は、ダノンファンタジー。2番人気がクロノジェネシス、3番人気はシェーングランツ、以下ビーチサンバまでが一桁オッズとなっています。
オッズからは、上位と下位で差が出ているようです。
※出典:©netkeiba.com
さて、2歳戦ということもあり、何度もふるいにかけられた古馬G1とは違い、後に活躍していく馬もいれば、こっから先全く勝てない馬もいるわけなのです。
2歳G1を勝ち馬を予想するうえで重要なのは、これから成長するであろう大器を狙うのではなく、今現時点で最高の状態にある馬を見つけることにあります。
現時点での馬の能力を見極めることで、相当勝ち馬を選別することができる…はずなんですが、この時期の馬は競馬を覚えたてということもあり、予想外のことも起きる可能性があるんですよねぇ…。
前置きが長くなりましたが、データと照らし合わせて勝ち馬を探っていこうと思います。
過去の勝ち馬の人気は?
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気馬の成績は、
【4-1-1-4】
と、勝率4割とまずまずと言えます。
素質や成長度合い、調子なども含め、明らかにこれからも大成していく馬は、ここでは負けていられないといったところではないでしょうか。
馬券圏外に散ってしまった1番人気馬は、
2017年ロックディスタウン(9着)
2014年ロカ(8着)
2012年コレクターアイテム(4着)
2009年シンメイフジ(5着)
さて、お気づきだろうか、1番人気が馬券圏外になると、この先活躍の見込みが一気になくなる可能性があるという点。
2009年のシンメイフジはダートに路線を変えて、関東オークスを制しましたが、それ以降勝つことができませんでした。
例え人気があったとしても過信することはせず、本当に馬の能力が測れない場合には切り捨てる選択も必要と思われます。
前走レース
過去10年の勝ち馬の前走ですが、新馬戦から未勝利戦、重賞レースと路線はそれぞれ異なりますので、ステップレースでの優劣はつけることができません。
注目したいのが、前走着順です。
過去10年全てにおいて、1着または2着で本番を迎えています。
また、前走で上がり最速または2番目の上がりを見せた馬が勝っていることからも、切れ味のある脚が必須と言えます。
脚質
先ほどでも言いましたが、最速上がり、または2番目の上がりを持つ脚でないと、ここで勝つことは非常に難しいと判断します。
阪神の1600mは、断然差し有利となっており、直線での瞬発力が勝負の鍵となると言ってよいでしょう。
馬番別成績
一昔前までは、外枠が有利と出ていましたが、近年では内枠での勝利も目立ってきています。
基本的には、外枠を推すべきでしょうが、前につける馬は、むしろ内枠の方が競馬はしやすいと判断します。
レースキャリア
過去10年の成績は以下の通り、
1戦 …【1-0-2-**】
2戦 …【6-2-3-**】
3戦 …【3-3-3-**】
4戦 …【0-4-2-**】
5戦以上 …【0-1-0-**】
特に2戦消化している馬の勝利が目立ちます。
次いで3戦のキャリアで、キャリアを積みすぎても結果には結びつかない傾向です。
また、キャリア1戦(いわゆる前走新馬戦)は毎年思うのですが、軽視できない存在です。
騎手成績
過去10年の所属別での成績は、ほぼ互角。注目したいのは、前走から継続騎乗なのか、乗り替わり騎乗なのかという点です。
継続騎乗の成績【9-5-5-*】
乗り替わり成績【1-5-5-*】
と圧倒的に継続騎乗が勝率が高い結果になっています。
種牡馬成績
阪神1600mでの勝率では、やはりディープインパクト産駒が優秀です。
次いでハーツクライ、ダイワメジャーと続きます。
今回出走メンバーでディープ産駒は、2頭。
他ダイワメジャー産駒は3頭、ハーツクライ産駒は0頭。
ちなみに、連対率でならバゴ産駒や、ヴィクトワールピサ産駒も優秀です。
まとめ
- 人気を過信しない
- 前走着順が1着または2着馬が条件
- 前走上がり最速または2番目の上がり馬
- 瞬発力のある差し馬が有利
- 内外でそれほど大きな影響はないがやや外有利と見る
- キャリアは2戦か3戦が望ましいが1戦も軽視は禁物
- 継続騎乗の勝率が良い
- 阪神1600mはディープインパクト産駒が好成績
《結論》
◎クロノジェネシス
〇ダノンファンタジー
▲メイショウケイメイ
△シェーングランツ
△グレイシア
本命は、クロノジェネシス。
前走のアイビーステークスは、内容も良く強かったと思います。
直線残り200mからの切れ方は、間違いなくG1級。他の馬との比較が難しいところですが、上がりも優秀ですし、人気のダノンファンタジーよりも評価は上と見ています。
【参考レース:2018年 アイビーステークス|クロノジェネシス1着】
対抗にはダノンファンタジー。
前走のファンタジーステークスでは、4角手前から追い出し、直線の半ばあたりでようやくエンジンがかかる感じでした。
レース的には、1400mよりは1600mの方が合いそうですし、この馬スタートが上手なので、このアドバンテージは大きいと思います。
データ的には、乗り替わり以外は文句ない状況であるため、クロノジェネシスと良い勝負ができると思います。
【参考レース:2018年 ファンタジーステークス|ダノンファンタジー1着】
3番手評価にはメイショウケイメイ。
現在17番人気?とわが目を疑ってしまったくらいですw
使ってきたレースが1200mのみで、いずれも速くないペースでの前残り。
レースでは最速上がりも、クロノやダノンに比べると、少しランクは下なのは、現時点では否定できないと思われます。
しかし!この馬実はとんでもない大物!?かもしれず、底を見せていない分、こういう馬が穴馬となるわけです。
とりわけ、すんなりハナ切ってレースできれば、もしかすると…。
【参考レース:2018年 新馬ー500万下|メイショウケイメイ1着】
4番手評価はシェーングランツ。
前走のアルテミスステークスでは、6番人気ながらも上がり最速で勝利しました。
武豊とのコンビも相性良さそうですし、前走はスタートこそ出ませんでしたが、直線ではいい脚を見せてくれました。
どちらかというと、もう少し距離伸びた方がいい気はしますが、ソウルスターリングの妹ですし、仕上がり早く、能力もあると思います。
ルメールもミルコもいないこともあり、そろそろ豊くんに期待したいところです。
【参考レース:2018年 アルテミスステークス|シェーングランツ1着・グレイシア11着】
最後は、グレイシア。
新馬から2連勝して挑んだ前走のアルテミスステークスでは、スタートこそ決められましたが、3コーナーあたりまでずっとかかっており、その影響か直線では馬群に飲まれてしまう結果になってしまいました。
2走前のアスター賞では、スタート出遅れながらも、最後の直線では鋭い脚を見せていました。
この脚ならば、結構勝ち負けの勝負ができるのではないかと思います。
【参考レース:2018年 アスター賞|グレイシア1着】
2歳のこの時期はこちらの思うような展開にならないものですが、今年もそんな気がしてます…。
結構スタートで後手を踏みそうな馬が多いので、そういった点で言えばダノンファンタジーが有力といえますが、クロノジェネシスの能力に期待します。