【チャンピオンズカップ G1】
先週のジャパンカップは、3歳牝馬のアーモンドアイがレコードタイムで制しました。
まぁ結果としてはそうなるとは思ってましたが、それにしても強かったですね。
すでにジェンティルドンナやブエナビスタなどの名だたる名牝の上を行っていると思います。
そしてあの歴代最強の呼び声高いエネイブルと対戦してもらいたいと、競馬ファンなら誰しもが思うところだと思います。
さて、ここのところ全く勝ち馬を当てられていないわけですが、今週のチャンピオンズカップで巻き返していきたいと思います。
1日23:00時点での人気を見てみると、1番人気は、ルヴァンスレーヴ。2番人気がケイティブレイブ、3番人気はノンコノユメ、以下サンライズノヴァ、サンライズソアと続きます。
オッズからは、ルヴァンスレーヴの一強ムードなオッズです。
※出典:©netkeiba.com
さて、そのルヴァンスレーヴですが、前走のマイルチャンピオンシップ南部杯で、ダートの頂点にいたゴールドドリームを寄せ付けない、横綱相撲のレースで勝利しました。
今回ルヴァンスレーヴと人気を分け合うと思われていたゴールドドリームが、右肩の筋肉痛でレースを回避しました。
非常に残念ではありますが、大きな故障にならず良かったと思います。
というわけで、断トツの1番人気になったルヴァンスレーヴ。同じ3歳馬のアーモンドアイやステルヴィオのように輝くことができるのでしょうか。
さっそく予想していこうと思います。…が、チャンピオンズカップが今の中京競馬場での開催となってからは、まだ4年しかデータがありません(今年で5年目)。
データ的にどこまで該当するか微妙な部分もありますが、勝ち馬を選別していきたいと思います。
過去の勝ち馬の人気は?
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気馬の成績は、
【3-2-2-3】
そのなかで、中京開催(4回)になってからの1番人気の成績は、
【0-2-0-2】
と、中京競馬場のダート1800m戦の場合は、人気薄の激走もけっこう期待できるコースと言えます。
1番人気を過信するには、少し危険な感じもします。
前走レース
過去10年の勝ち馬の前走ですが、大きく地方交流重賞出走組みと、JRAレース出走組みを分けてみたいと思います。
◆地方交流重賞出走組み
【6-4-5-*】
◆JRAレース出走組み
【4-6-5-*】
上記のように、成績はほぼ互角。
しかし、これを中京開催のみに絞ると、
◆地方交流重賞出走組み
【4-1-2-*】
◆JRAレース出走組み
【0-3-2-*】
と地方交流重賞組みの方が、勝率は高い結果になっています。
今年のJBCは京都競馬場で行われたため、勝ち馬のケイティブレイブは、JRAレース出走組みと考えなければならないでしょう。
脚質
チャンピオンズカップの中京開催では、データ的に乏しいものがあるため、中京ダート1800m全体で考えてみると、4角での通過順が5番手以内の勝ち馬が、断トツで抜けています。
更に、上がりが最も早い馬の勝率も良く、差すことももちろんできますが、概ね先行馬で上がりの速い馬が勝ち馬となる傾向があります。
馬番別成績
特に内外で大きな差はなく、どの枠に入っても、人気通りには来ているということだと言えます。
前走馬体重
過去10年では、馬体重が増えて出走した馬(±0含む)の成績は、
【7-9-6-*】
と2着や3着を見ても、出走時にプラス体重となっていることが好成績につながっていると言えます。
これは中京開催になった4年間においても言えることで、その成績は、
【4-4-2-*】
であり、前走からプラス体重は注視したいデータです。
騎手成績
過去10年の場合では、コース形態が違うため、騎手成績は過去4年のみで判断しています。
関東所属 【1-0-2-*】
関西所属 【1-3-2-*】
外国人 【2-1-0-*】(デムルメはここに分類)
となっており、関西所属ジョッキーや外国人騎手の好成績が目立ちます。
また、関東馬と関西馬の成績は、
関東馬 【1-1-1-*】
関西馬 【3-3-3-*】
と明らかに西高東低の構図となっています。
招待馬の成績はいずれも着外であり、ここ2年は出走がありませんでしたが、今年のパヴェルは実績は十分ですが、台風の目となるかどうか…。
馬齢成績
中京開催となってからの過去4年の馬齢成績は以下の通り、
3歳 …【0-1-0-**】
4歳 …【1-0-0-**】
5歳 …【1-2-2-**】
6歳以上 …【2-1-2-**】
と出走頭数の差はあるので、3歳馬が不利とも言い難いと思います。
また、牡馬と牝馬、セン馬での成績差ですが、
牡馬 …【2-4-3-**】
牝馬 …【1-0-0-**】
セン馬 …【1-0-1-**】
と、基本的には牡馬を中心に考えていいと思います。
種牡馬成績
血統的には、ダート適性のある種牡馬中心、と言いたいところですが、日本の軽いダートは芝で活躍していたディープインパクトや、キングカメハメハ、ネオユニヴァース、シンボリクリスエスも該当してきます。
また、アグネスデジタル産駒が、中京ダート1800mで好成績なのも追記しておきます。
まとめ
- 開催が阪神から中京に移ってからは1番人気が勝っていない
- 前走 地方交流重賞出走組みの成績が良い
- 差し追い込みよりは先行馬
- 最速上がり馬の勝率が良い
- 内外の優劣はないに等しい
- 前走馬体重よりプラス馬体重での出走馬の成績が良い
- 馬も騎手も西高東低
- 中京ダート1800mはアグネスデジタル産駒が好成績
データ的には、どの馬にもチャンスがあると考えるべきかと思います。
展開ですが、レースを引っ張りそうなのが、サンライズソアとヒラボクラターシュあたりで、ケイティブレイブがそれを見るかたちになりそうです。
ルヴァンスレーヴは中団に待機しそうで、中京ダート1800mであれば、スタートから最後まで、緩みない展開になると思われます。
そうなると、ルヴァンスレーヴやノンコノユメ、サンライズノヴァあたりの差し追い込みも決まりそうな気がします。
と、いうことで考えた末の結論としては、
《結論》
◎ルヴァンスレーヴ
〇オメガパフューム
▲サンライズソア
△サンライズノヴァ
△インカンテーション
本命は、ルヴァンスレーヴ。
前走の南部杯では、2017年最優秀ダート馬のゴールドドリームをあっさり突き放す内容。
新馬戦では「強いな」という程度でしたが、2戦目のプラタナス賞を見た後は、その「強いな」は確信に変わりました。
ケンタッキーダービーの挑戦も囁かれていましたが、国内のレースに集中した結果が今にあると思います。
これ以上言うことはないでしょうが、ここを勝って、翌年のフェブラリーステークスも勝ち、海外へと飛躍してもらいたいです。
【参考レース:2018年 マイルCS南部杯|ルヴァンスレーヴ1着】
対抗にはオメガパフューム。
ルヴァンスレーヴに続き3歳馬を推します。
前走は0.1秒届かずの2着でしたが、3走前のジャパンダートダービーでは、ルヴァンスレーヴの0.3差の2着と健闘している他、2走前のシリウスステークスでは、力のいる馬場で完勝しています。
斤量的な見方もありましたが、それは前走のJBCクラシックで払拭できたと思います。
【参考レース:2018年 JBCクラシック|オメガパフューム2着・サンライズソア3着】
3番手評価にはサンライズソア。
前走のJBCクラシックでは、前が残りにくい展開の中、3着に粘りました。
正直上がりの脚がある方ではないため、勝ち馬には厳しい見方となりますが、前走で見せた粘り腰が発揮できれば、2着はあると思います。
4番手評価はサンライズノヴァ。
現在3連勝中で、ここ5戦はすべて最速の上がりタイムをマークしています。
前走の武蔵野ステークスは、スタートで後手を踏みながらも、外から豪快に差し切れるところは、東京コース向きなのかもしれません。
中京は東京ほど直線が長いわけではありませんが、末脚に魅力を感じますし、勝ち負けの勝負が期待できます。
【参考レース:2018年 武蔵野ステークス|サンライズノヴァ1着・インカンテーション6着】
最後は、インカンテーション。
前走の武蔵野ステークスでは、最後の直線で失速してしまいましたが、中京コースは相性も良さそうですし、前走同様に大外枠で揉まれることもないと思います。
能力的には、少し劣る部分はありますが、むしろ時計勝負となった場合、この馬の能力が発揮されることは間違いないと思います。
その他、2番人気ケイティブレイブは前走こそハマったレースでしたが、決め手となる速い脚がないことから、今回は見送ります。
また、3番人気のノンコノユメは良いときと悪いときの差があり、買い方の難しい馬と考えています。
近走のレースを見て判断するならば、オメガパフュームやサンライズノヴァよりは評価を落として考えるべきかと思います。
最後に、招待馬のパヴェルですが、血統的に力のいるダート向きという感じであり、スピードが要求される砂の軽い日本のダートでは、厳しい気がします。
ということで、3歳馬のワンツーかつデムデム馬券(デムーロ兄弟)で勝負します。