【菊花賞 G1】
先週の秋華賞は、アーモンドアイが牝馬三冠を手にしました。
終わってみれば、アーモンドアイの圧勝で終わったわけですが、大一番での1番人気ルメールは沈む説がものの見事に砕け散りましたw
それにしてもアーモンドアイは強すぎましたね。
あれだけ外々をまわされて、1馬身半離しての差し切り勝ち。次元が違うといいますか、持っているエンジンそのものが違いすぎましたね。
この先のレースも楽しみでなりません。
さて、今週は牡馬クラシック最終戦の菊花賞です。
20日23:00時点での人気を見てみると、1番人気は、ブラストワンピース。2番人気がエタリオウ、3番人気はエポカドーロとなっています。
その後にジェネラーレウーノが続き、一桁オッズはここまでとなっています。
※出典:©netkeiba.com
オッズだけを見ると三つ巴といった感じになっており、単勝万馬券も2頭のみで、人気は割れているといったところでしょうか。
中間の気配からは、ブラストワンピースが絶好調といった様子で、エタリオウやエポカドーロは、1度叩かれた上積みが大きい模様です。
過去の勝ち馬の人気は?
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気が勝ったレースは6回、連対したレースは7回と、1番人気の信頼度はかなりあるといったところです。
ちなみに各年の勝ち馬のオッズを見てみると、
・2008年 3.7倍(1番人気)
・2009年 19.2倍(8番人気)
・2010年 23.2倍(7番人気)
・2011年 1.4倍(1番人気)
・2012年 1.4倍(1番人気)
・2013年 1.6倍(1番人気)
・2014年 6.9倍(3番人気)
・2015年 13.4倍(5番人気)
・2016年 2.3倍(1番人気)
・2017年 4.5倍(1番人気)
1番人気以外が勝利した場合でも、単勝オッズが20倍代までということを考えると、単勝での高倍率は期待できない結果といえます。
現時点でのオッズからは、10番人気のユーキャンスマイルまでとなりそうです。
前走レース
ここでは、圧倒的に神戸新聞杯組みが有利といえるでしょう。
過去10年で神戸新聞杯組みが1着または2着にならなかった年は、2009年のみで、いずれも神戸新聞杯から本番に挑む馬が好成績です。
また菊花賞といえば、前走での人気と着順が大きなポイントとなっています。
前走が人気よりも上の着順であったり、人気通りに着順がきている馬は、非常に好成績で、80%以上が3着以内に入っています。
対照的なのが、前走で人気があったにもかかわらず、人気よりも着順が下だった馬は、勝率1.6%、連対率6.5%と暗雲が立ち込めます。
3番人気のエポカドーロや6番人気のフィエールマンは意外に危険かもしれません。
1番人気のブラストワンピースは、このデータから見ると、自身の本命にしても良いのではないかと思います。
脚質
過去10年を見てみると、逃げ切った馬はいないものの、勝ち馬は、先行した馬と差してくる馬が半々でした。
4角の通過順は、2番手から9番手にいた馬が勝ち馬となっていることからも、前半は後方で構えつつも、3コーナーあたりからまくって、そのままの勢いで駆け抜けられる持続したスピードが必要となります。
また、今回のメンバーを見ると、前に行きたい馬が多くいるので、ペース的に早くなる可能性が考えられます。
過去10年でペースが速かった年は、2009年のスリーロールスが勝ったレースになります。
レース前半は早いラップでしたが、中盤は落ち着き、後半にまた速いラップになる展開であったため、必ずしも差し追い込みが有利ということでもありませんでした。
今年のレースもこれに近い状況になりそうなので、後方に待機しつつ、直線勝負をするような馬は、厳しいと思われます。
馬番別成績
先週の秋華賞とは違い、今週は外回りコースのため、安易に差し追い込みが決まるコースではありません。
まして、外枠の成績は今一つで、概ね内枠が有利といえます。
過去10年で1番~9番の勝ち馬は7頭、10番~18番では3頭でした。
また、その3頭はいずれも7枠の馬であったことも、少なからず押さえておきたいところです。
前走馬体重
勝ち馬の共通点は、大幅な馬体増減がないことです。
これは、過去10年の1着~3着馬全てに共通することで、馬体重発表時に±10kg以上の増減馬は、馬券圏外と考えて良さそうです。
また、2010年と2011年のビッグウイークとオルフェーブル以外は、いずれも馬体重が480kg以上ある大型馬が勝ち馬となっており、人気の一角であるエタリオウには苦しいデータとなりそうです。
騎手成績
過去10年の騎手成績では、
関東所属【3-2-2-**】
関西所属【5-7-7-**】
外国人【2-1-1-**】
ちなみに、関東馬と関西馬での成績は、
関東馬【0-0-1-**】
関西馬【10-10-9-**】
という結果になっており、騎手はやや関西有利で、所属馬では明らかに関西馬有利の状況です。
種牡馬成績
京都芝といえば、やはりディープインパクト産駒が優秀で、キングカメハメハ産駒も次いで勝率が良いようです。
他にはステイゴールド産駒もここでは優秀で、連対率からは、ハービンジャー産駒やハーツクライ産駒も上位に挙がってきます。
まとめ
- 1番人気の信頼度は高い
- 神戸新聞杯組みが圧倒的に有利
- 前走人気通りの着順か、人気以上の着順馬は成績優秀
- 勝ち馬の4角通過順は9番手以内
- 内枠有利
- 馬体重の増減±10kg以上は危険
- 480kg以上の大型馬の成績が良い
- 関西所属騎手の成績がやや優勢
- 圧倒的に関西馬が優勢
- 京都芝はディープインパクト産駒に注目
という点から、特に当日の馬体重発表には注目しなければならないでしょう。
考えた末の結論としては、
《結論》
◎ブラストワンピース
〇エタリオウ
▲メイショウテッコン
△グレイル
△アフリカンゴールド
本命は、ブラストワンピース。
前走の新潟記念では、古馬相手に堂々たる競馬をして見せており、ダービーでも勝ち馬から0.2秒差という点は大いに評価すべきです。
また、中間の状況も非常に良く、距離延長の不安もないところが強みです。
ただ今ひとつ不安なのが、関東馬という点と、神戸新聞杯を使わず、菊花賞へ直行してきたという点です。
この2点だけは怖いところですが、それを払拭できる逸材と思えますし、何より枠順が良いので、ここは自身を持って本命にしたいと思います。
対抗にはエタリオウ。
本命をこちらにしようか迷いましたが、状態抜群なブラストワンピースの下に位置付けしました。
青葉賞では7番人気、ダービーでは13番人気と低評価でしたが、いずれも力のある所を見せてくれましたし、前走の神戸新聞杯ではダービー馬ワグネリアンに差されてしまったものの、4角まわってからの末脚は非常に良いものがありました。
本番できれば、更に馬体重増えていてくれればと思います。
3番手評価にはメイショウテッコン。
意外と人気ないんだなぁという印象です。
ここ3戦はとにかくいい競馬ができていると思います。
白百合Sでは、秋華賞4着のサラキアに圧勝してますし、ラジオNIKKEI賞では力で押し切る競馬ができていました。
また、前走の神戸新聞杯では、逃げる格好となりましたが、抜かれてからもう一度脚を使えるなど、能力はあると思います。
4番手評価はグレイル。
前走のセントライト記念では、追い込んで届きませんでしたが、上がり最速をマークして、2着のレイエンダをかわしそうな勢いさえありました。
また、内枠に入ったことも好材料で、鞍上の岩田騎手が何かやってくれそうな予感さえします。
最後は、アフリカンゴールド。
距離は伸びて良いという印象で、先行から抜け出して押し切るタイプ。
とにかく持続したスピードと持ち前の先行力が魅力で、じっくり前を見ながら競馬ができそうです。
ちなみに、菊花賞で関東馬が1番人気だった年は、2007年のロックドゥカンプの3着以来。そして関東馬が勝利したのは、2001年のマンハッタンカフェまで遡ることに…。