【ヴィクトリアマイル G1】
先週のNHKマイルカップの結果は、〇◎で馬連を見事に的中させました。
しかしまぁ勝ったケイアイノーテックは強かったですね。1頭だけ脚が違いました。
東京コースの芝1600m戦ではかなりレアケースな勝ち方でした。
というのも、4コーナーの通過順位がほぼ最後方に近いような場所から突き抜けてたのですが、勝ち馬データでは、圧倒的に4コーナー通過順位が6番手以内の勝率が抜けているのです。
つまり、ケイアイノーテックのあの位置から勝つということは、かなりレアなケースといえます。
また、このレース結果から、次走でチェックしておきたいのは、3着のレッドヴェイロンとプリモシーンですね。
プリモシーンは私、再三注目馬ということを語ってきており、本当に秋華賞で大成する読みも現実味を帯びてきております。
※プリモシーン秋大成の記事は下記参照

近年の桜花賞は、1番人気が連を外す結果になっています
レッドヴェイロンは自在性のある馬ですし、最後はしっかり脚を使ってくれる印象です。
それにしても、馬連¥3,140はおいしかったw
さて今週のヴィクトリアマイルですが、G1馬6頭含む(ダートG1含む)18頭フルゲートで行われます。
昨年は馬連¥42,710、3連単はなんと¥918,700という高配当が出ております。正直、紛れが少ない東京芝1600mですが、意外と実力馬を見落として人気が落ちているケースが少なくありません。
今年のヴィクトリアマイルもそれほど力差はないと思っておりますので、結構高配当も期待できるのではないでしょうか。
12日14:00時点での人気を見てみると、1番人気は、リスグラシュー。2番人気がアエロリット、3番人気はアドマイヤリード、以下ミスパンテール、ソウルスターリングまでが一桁オッズとなっております。
※出典:©netkeiba.com
複数いるG1馬を差し置いて、1番人気がリスグラシューということで、前々走の東京新聞杯のパフォーマンスが効いているのかなぁという印象です。
メンバー見ても、突出した馬は見当たらず、実力僅差なイメージです。
過去の勝ち馬の人気は?
昨年は、6番人気アドマイヤリードが勝利しました。
一昨年は7番人気のストレイトガール、その前は5番人気、その前は11番人気とここ4年の勝ち馬はいずれも人気でない馬が勝利しています。
それ以前のレースでは、1番人気が連に絡むレースも多く、決して荒れるようなレースとは言い切れないのですが、実力馬を見落とす「盲点」がどこかに潜んでいるのかもしれません。
個人的には、東京コースでの実績や経験があるか、実績はなくとも、G1などで実力のある馬が上位にきていると見ています。
今回人気のないところで挙げるならば、ソウルスターリングやレッツゴードンキのような実績ありな馬や、デンコウアンジュやワントゥワン、ジュールポレールのように東京コースに向いていそうな馬は要注意ではないかと思います。
コース
ヴィクトリアマイルのコースは、東京 1600mのBコース(今週からA→Bに変更)使用です。
コースは内ラチから4つ(A~D)のコースを使い分けています。そのため、内側から荒れてくる馬場にも対応しているので、馬場の傷みの進行も最小限に食い止めることができます。
いわゆる紛れの介在する余地が非常に少ないコースであることがいえます。
スタートしてから3コーナーまでは、長い直線になっているため、内外の有利不利はほとんどありません。
3コーナーから4コーナーにかけて、若干の上り勾配になっており、直線の残り480m地点~残り260m地点にかけて、坂が設けられております。
この坂は、“だんだら坂”と表現されることがあり、中山や阪神に比べ、勾配自体はなだらかでも、高低差は2mもあります。
コーナーはゆるやかになっているため、コーナーでゴチャつくなどのアクシデントが起きにくく、馬の能力にストレートに反映するコースといえます。
脚質
イメージとしては、外からの差し追い込みが多いと思われますが、東京1600mでは、割と4コーナーで前に位置していた馬が残ります。
コースがAからBになったことにより、前が止まるケースも少ないといえます。
また、4コーナーで後ろにいた馬は、1着よりも2着に突っ込むケースが多く、直線のみで勝負する馬は、1着よりは2着狙いに考えた方が良さそうです。
前走成績
高松宮記念組みと阪神牝馬S組み、海外帰り組みの連対が多く、中山牝馬S組みもあったりと、つながりにおいては、判断しかねるといった状況です。
また、前走レースではありませんが、結構穴をあけている馬は、高確率で京都牝馬Sを勝っているという点です。
2015年2着馬のケイアイエレガント(12番人気)、2012年2着馬のドナウブルー(7番人気)、2010年2着馬のヒカルアマランサス(8番人気)。
いずれもその年の京都牝馬Sを勝ってます。
馬番別成績
先週のNHKマイルカップと同条件のため、内外の有利不利はほとんどありません。
過去のデータからも、馬番1~6は複勝率が高く、7~12は勝率、13~18は連対率が高い結果になっております。
先週同様に、直線で真ん中を割って抜け出し1着、大外から追い込んで2着、内で逃げ粘り3着といったケースが多いようです。
馬齢別成績
基本的には4歳馬が強いレースです。
ざっくりですが、4歳馬が勝つ条件としては、3歳で活躍していた馬が、そのまま4歳も勢いに乗っているように思えます。
この条件からは、ミスパンテール、アエロリット、リスグラシューが該当しそうです。
種牡馬成績
東京1600mといえば、ディープインパクト産駒やクロフネ産駒が好成績です。意外かもしれませんが、メイショウサムソン産駒も好成績であり、ここでは昨年の2着馬デンコウアンジュが不気味な存在です。
まとめ
- 人気ほど実力差が感じられない
- コース経験がない馬でも実績ある馬は注意が必要
- 4コーナー通過順で6番手以内は勝率が高く後方馬は2着狙い
- 前走出走していたレースでの優劣はない
- その年の京都牝馬S勝ち馬は高確率で連に絡む
- 勢いのある4歳馬の勝率が高い
- ディープ、クロフネ、メショウサムソン産駒に注目
上記条件からほぼ該当する馬は、ミスパンテール、リスグラシュー、アエロリット、レッツゴードンキ、ソウルスターリング、カワキタエンカ、レッドアヴァンセ、アドマイヤリード、デンコウアンジュと結構手広い状況になってます。
悩んだ末の結論は、
《結論》
◎ミスパンテール
〇アエロリット
▲リスグラシュー
△アドマイヤリード
△ワントゥワン
本命は、ミスパンテール。
2戦目のチューリップ賞2着から、3戦凡走があり、その後は強い内容での4連勝。
前走はまさかの逃げる展開で押し切る内容には驚きましたw
典さんとの相性も良さそうですし、控える競馬もでき、自在性もあります。
突き抜けて圧勝するタイプではなく、自分のペースでレースをするタイプです。今年の京都牝馬Sも勝利しており、期待は膨らみますが、東京コースの実績がオークスのみということで、若干の不安材料もありますが、典さんがアエロリットではなく、ミスパンテールに騎乗することと、他馬との力差もそう感じられないため、勢いを買っての本命です。
対抗にはアエロリット。
昨年のNHKマイルカップ勝ち馬。
東京コースは歓迎材料ですし、何より昨年のNHKマイルカップが強い内容でした。
休み明けを叩かれて、調子は確実に上がってますし、状態は良いと思います。
鞍上は残念ながら、典さんから戸崎騎手に乗り替わりますが、今年の皐月賞の好騎乗っぷりから、ここでも期待が持てます。
3番手評価にはリスグラシュー。
東京新聞杯のレースは評価できますし、前走の阪神牝馬Sでも着差のない競馬をしました。
G1戦線では、いつも惜しいところでまではいく馬。まだG1馬でないながらも、現在1番人気に支持されております。
ただし、力差はほとんどないと思いますし、展開ひとつで着順がガラリと変わるようなメンバーです。1番人気とはいえ、気を抜けないのは確かでしょう。
4番手評価はアドマイヤリード。
前走の阪神牝馬Sでは、コンマ1秒差の4着でした。
ちょっと前々走の東京新聞杯が期待外れだったので、本番に向けて不安が募りますが、昨年の覇者でもあり、見限るのは軽率ではないかと考えました。
実際、ヴィクトリアマイルを連破した馬は、ストレイトガールとヴィルシーナがおり、2年連続での連対となると、ホエールキャプチャ、ブエナビスタ、ウオッカがおります。
現在3番人気ですが、データからしても連対する可能性は十分あると睨んでいます。
最後は、ワントゥワン。
この流れでいくならデンコウアンジュではないの?と思われるかもしれませんが、デンコウアンジュは正直、福島牝馬Sを使ってほしくなかったです。一見昨年と同じようなローテーションですが、ここまでちょっと使い詰めな印象です。
(まぁそれだけ元気なのかもしれませんがw)
さてワントゥワンですが、現在14番人気であり、前走の阪神牝馬Sでも12着と正直ちょっと格下感は否めません。しかし、その阪神牝馬Sでは、メンバー中3番目の上がりを出しており、これまでの戦績では、あまり着差のない競馬を続けてきました。
また、東京コースも合っていると思いますし、展開次第ではダークホース的な存在と思っています。
鞍上も、先週初G1を獲った藤岡祐介ですし、その勢いに乗ろうと思います。
他のメンバーの評価ですが、まずはソウルスターリング。
残念ですが、すでに見限ろうかと思っています。なんとなくメイショウマンボのような若くして完全燃焼してしまうタイプではないでしょうか。
レッツゴードンキは、実は怖い存在。
最内の岩田は怖いんですよねw実績もありますし、馬に衰えを感じません。
レッドアヴァンセ、ジュールポレール、カワキタエンカは皆ディープ産駒ですが、この3頭も怖い存在です。何だかんだ一発を秘めております。
というわけで、本当に混戦な気がします。
展開的には、カワキタエンカがレースを引っ張ると思います。前が残りやすいとはいえ、東京コースでは紛れが少なく、逃げ粘るのは容易ではないでしょう。
2番手あたりにミスパンテール、それを見る形でアエロリットやジュールポレールあたりが続きそうです。
レースはG1ではありますが、たんたんと流れそうですし、先週のような感じにはならないと思います。
4コーナーで先団に取り付いて、直線勝負の展開ではないでしょうか。