【天皇賞・春 G1】
昨年の天皇賞・春は、レインボーラインが後方一気の末脚で勝利しました。2着にシュヴァルグランが入り、結果的には堅い決着となりました。
私の昨年の予想は、◎シュヴァルグラン、○レインボーラインと1、2着こそ替わりましたが、馬券の方はきっちり取れた一戦でした。
天皇賞・春といえば、やはり枠順!。真ん中から内が好成績なので、どうしても内枠にいる馬に注目してしまいます。
それと、残念なことに出走を予定していたシャケトラが、調教中に左第1指骨粉砕骨折を発症してしまい、予後不良となり、安楽死となってしまいました。
天皇賞・春の有力馬であっただけに、非常に残念です。ご冥福をお祈りいたします。
さて、28日9:00時点での人気を見てみると、1番人気は、フィエールマン。2番人気がエタリオウ、3番人気はユーキャンスマイル、4番人気にクリンチャーと続きます。
13頭立てではあるものの、単勝万馬券が1頭のみということもあり、。少し波乱含みを感じています。
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人気のフィエールマンには、今年も絶好調のC.ルメール騎手が跨ります。
フィエールマンは、出走馬中唯一のG1馬ということですし、天皇賞・春は、菊花賞馬が好走するということもあり、死角はなさそうに思えますが、果たして…!?
フィエールマン向きの高速馬場
フィエールマンが優勝した昨年の菊花賞は、史上稀に見る究極の上がり勝負でした。
勝ったフィエールマンの上がり3ハロンは、33.9秒(メンバー最速タイ)。これは、過去10年の菊花賞馬としては最速であり、長丁場の3000mのレースとしては、異例の速さです。
先週の京都でもレコードタイムが出たり、マイラーズカップでは、上位7頭が上がり3ハロン32秒台を記録したりと、今週も京都コースは高速馬場ではないかと思われます。
フィエールマンとエタリオウの動き出し
高速馬場ということは、前がなかなか止まらないという点が問題です。
幸いなことに、週中の雨の影響は、ほとんどないと言っても良いくらいの良馬場発表ですので、今日の京都コースもおそらくは前が止まらない状態となるでしょう。
今回ペースを握るのは、何が何でも逃げ宣言を打ち出しているヴォージュ陣営です。
枠も良いところにいますし、先頭がヴォージュ、2番手にメイショウテッコンとロードバンドール辺りではないかと思います。
前でやりあうことはなさそうですし、ペースは落ち着くと思われます。
フィエールマンの位置取りとしては、前目につけたいところで、向こう正面までは目立った動きはないと思われますが、人気の一角であるエタリオウがスタミナを活かして、ロングスパートをかけてくるのではないかと思います。
エタリオウは、これまでG1やG2でも僅差の2着と泣いています。今回は浅めのブリンカーを着用して参戦とのことで、吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、詰めの甘さを解消できる状態であるならば、フィエールマンよりスタミナの差で頭差競り勝つのではないかと考えています。
瞬発力勝負ならフィエールマン
スタミナ勝負ならエタリオウ
フィエールマンがもし、エタリオウの動き出しに乗ってしまった場合は、個人的にフィエールマンは中距離馬と思ってますので、ゴール前で脚が止まり、他の馬からも差されてしまうのではないかとも予想しています。
イチ推し推奨馬
《推奨馬》
エタリオウ
枠順、実績、距離、血統、今回のブリンカー着用と、この条件でG1タイトル獲れなければ、どこで獲れるんだ?と思うくらいここでは中心に考えます。
スタミナ勝負はむしろ歓迎材料で、血統的にもステイゴールド産駒が、過去10年で4勝しているなど、好材料が多い。
問題は道中の位置取りで、あまり後ろすぎるとゴール前届かない可能性が出てしまい、鞍上のM.デムーロにここは託したいところです。
抑えておきたいその他の馬
■グローリーヴェイズ
今年の日経新春杯勝ち馬。
休み明けは少し心配ではありますが、得意の京都コースに加え、昨年の菊花賞5着と揮わなかったものの、上がりは最速タイ。
直前の追い切りでは、少し掛かる面を見せはしましたが、折り合いがついてからは、スムーズな走りでした。切れ味勝負なら、フィエールマンにも引けは取らないと思います。
■フィエールマン
昨年の菊花賞勝ち馬。
調教では絶好の手ごたえを見せており、抜群の仕上がりと見ます。
切れ味勝負を活かせる展開なら、メンバー中1番ではないかと思います。スローな展開から直線で抜け出せたなら、この馬で間違いないのかもしれません。
■パフォーマプロミス
昨年のアルゼンチン共和国杯勝ち馬。
一昨年の日経新春杯を制しており、京都コースとの相性は悪くないと思います。調教の状態も、折り合いついていましたし、終始軽快な走りでしたので、能力は十分に発揮できると思います。