【マイルチャンピオンシップ G1】
完全に金メダルはないと思っていたリスグラシューが制したエリザベス女王杯。
もともと能力はあったにせよ、勝ちきれないレースが続くと、本当に勝ちきれないことが多いんですけどね…ステイゴールドとかシックスセンスetc。
気持ちを切り替えてマイルチャンピオンシップの予想へと行きましょう!
18日10:00時点での人気を見てみると、1番人気は、モズアスコット。2番人気がアエロリット、3番人気はペルシアンナイトとなっています。
そして4番人気のアルアイン、5番人気のステルヴィオまでが一桁オッズになっています。
※出典:©netkeiba.com
なかなかの混戦モードです。
なんせレッドアヴァンセを除く残り17頭は、全て重賞勝ちがある馬ですから…。
それは混戦となるでしょうねぇ。なかなかの好メンバーがそろったので、予想にも力が入ります。
概ね混戦の場合には、固く収まるのが競馬の定石と言われていますが、今年はそうそう人気通りにいかなさそうな気がしています。
過去トロットサンダーとメイショウテゾロの配当10万馬券を当てた私にとっては、非常に相性の良いレース。
ということで、データをそれぞれ見て行こうと思います。
過去の勝ち馬の人気は?
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気が勝ったレースは1回のみで、2009年のカンパニーでした。
1番人気の勝率10%からもわかる通り、毎年荒れる可能性があるレースです。
3連単は万馬券ばかりで、その中でも10万馬券はなんと4本も出ており、平均配当は12万8601円と、高額配当のレースと言えます。
前走レース
過去10年の勝ち馬の前走ですが、以下の通りです。
【開催年 / 前走レース / 前走人気 / 前走着順】
・2008年 / 府中牝馬S / 4番人気 / 1着
・2009年 / 富士S / 5番人気 / 1着
・2010年 / スワンS / 1番人気 / 8着
・2011年 / 富士S / 1番人気 / 1着
・2012年 / 天皇賞秋 / 10番人気 / 8着
・2013年 / 京都大賞典 / 2番人気 / 3着
・2014年 / 富士S / 1番人気 / 7着
・2015年 / 安田記念 / 1番人気 / 1着
・2016年 / スプリンターズS / 2番人気 / 2着
・2017年 / 富士S / 2番人気 / 5着
ステップレースとしては、富士ステークスを使ってくる馬が多く、2着や3着においても富士ステークス組みが絡んでいるケースが多いです。
また、人気と着順からの傾向としては、前走1番人気でレースに負けても、本番は巻き返している点と、前走人気はなかったが、そのレースで1着になってから本番に臨み、結果を出しているという点です。
2012年のサダムパテックを除けば、概ねこのケースが多いです。
脚質
過去10年を見てみると、4角先頭で押し切った馬は2016年のミッキーアイルのみで、ほとんどの馬が差しまたは追い込みによる勝利です。
コース形態的にもそうですが、京都のマイルは差しや追い込みが目立つ結果になっています。
走破タイムは1分31秒台から33秒台で、スタートから速い展開で、そのまま速いペースのまま直線勝負が目立っており、近年は逃げ馬の活躍も増えています。
馬番別成績
勝率からすると、割と外目の枠が優勢といえます。
意外にも結果が出ていないのが中枠。
京都芝1600mでは、7から12番に入った馬の勝率が圧倒的に低くなっています。
前走馬体重
450kg未満の馬が勝ったのは、2014年のダノンシャークのみで、ほとんどが460kg以上の中大型馬です。
前走からの馬体重増減においては、+10kg以上の勝利はありますが、-10kg以上はおりませんでした。
プラスに大きな馬体変動はあっても、マイナスの場合には、大きな馬体変動は避けるべきと判断します。
騎手成績
まだまだ絶好調が続くルメール騎手は、1番人気モズアスコットで挑みます。
過去10年での騎手成績は、
関東所属 2勝
関西所属 6勝
外国人 2勝(デムルメはここに分類)
となっており、関西所属ジョッキーが優勢のようです。
馬齢成績
過去10年の馬齢成績は以下の通り、
3歳 …【1-0-2-**】
4歳 …【3-5-3-**】
5歳 …【4-4-4-**】
6歳以上。…【2-1-1-**】
多少ばらついてはいますが、4歳や5歳が中心のようです。
また、牡馬と牝馬での成績差ですが、
牡馬 …【9-10-7-**】
牝馬 …【1-0-3-**】
と圧倒的に牡馬が有利となっています。
アエロリット、ジュールポレール、レーヌミノル、レッドアヴァンセには厳しいデータとなっています。
種牡馬成績
京都芝1600mは、圧倒的にディープインパクト産駒が優秀。
他にはアドマイヤムーン産駒や、スクリーンヒーロー産駒も好成績です。
まとめ
- 1番人気が不振
- 富士ステークス組みが優勢
- 前走人気で負けていても巻き返す可能性が高い
- 前走人気がなくても勝ってここに挑む馬は侮れない
- 差し追い込み有利も近年は前残りもある
- 7から12番ゲートの馬の勝率が低い
- 大きな馬体重プラスは買えるがマイナスは買えない
- 関西ジョッキーが優勢
- 圧倒的に牡馬が優勢
- 京都コースはディープ産駒が強い
考えた末の結論としては、
《結論》
◎エアスピネル
〇アルアイン
▲ステルヴィオ
△ケイアイノーテック
△ブラックムーン
本命は、エアスピネル。
ちょっと最近は日の目を見ていない馬ですが、昨年のマイルチャンピオンシップの2着馬です。
今年はまだ2戦しかしておらず、マイラーズカップでは、天皇賞秋で2着に入ったサングレーザーと差のない3着。
休み明けの前走富士ステークスでは、ロジクライに敗れはしたものの、斤量差+休み明けを考えれば、十分評価できます。
また、データから推奨できる「富士S組み」「前走1番人気で負けても本番巻き返す」「7から12番ゲートではない」「関西の福永騎手」「5歳牡馬」と、これだけそろっていますし、京都の実績もありますし、推さないわけにはいかないでしょう。
対抗にはアルアイン。
中距離のイメージがありますが、むしろマイル向きな気さえしています。
京都コースの勝利は、新馬戦以来になりますが、川田騎手との相性も良さそうですし、期待感はあります。
また、相性の良いディープインパクト産駒という点もプラス材料です。
3番手評価にはステルヴィオ。
3歳馬という点を除けば、叩き2戦目の今回は期待できると思います。
皐月賞やダービーでは本来の力が出せていませんでしたが、ロードカナロア産駒らしいマイル適性は健在だと思います
4番手評価はケイアイノーテック。
NHKマイルカップのような大外一気を期待しています。
枠順的にもじっくり構えられそうですし、休み明けの前走は見せ場ありの5着。
叩いた上積みもありそうですし、一発を秘めた存在だと思います。
最後は、ブラックムーン。
アドマイヤムーン産駒+京都コース。
あまり注目されていませんが、昨年のマイルチャンピオンシップでは、着順は6着でしたが、勝ち馬からコンマ3秒差。
3着に突っ込んでくる可能性も十分に考えられます。
1番人気がなかなか勝てないレースということもあり、ルメール騎乗でもモズアスコットはバッサリと切りました。
さらに言えば、成績不振な7から12番ゲートであることも追加材料として挙げます。
アエロリットは牡馬相手でも差のない競馬ができますが、やはりマイルCSでは牝馬という点が足枷になっている気がします。
また、昨年の覇者ペルシアンナイトですが、ただただMデムーロがどうも調子悪そうの一択で消しておりますw
さぁ今年のマイルチャンピオンシップはどんな荒れ方をするのか、それとも堅い決着となるのか、楽しみなレースです。