【天皇賞 G1】
先週の菊花賞は、まさかのアイトーンが逃げれずにスローな流れになってしまいました。
当然、全く予想していなかった展開だっただけに、中距離実績しかないフィエールマンがクラシック3戦目の戴冠を得ました。
(この馬、中距離戦は強いかもしれません…)
とりあえず1番人気だったブラストワンピースの池添騎手は、丁寧に乗りすぎてしまった感じで、さすがに届くことはできませんでした。これも競馬です。
さて、今週は天皇賞(秋)です。
27日23:00時点での人気を見てみると、1番人気は、スワーヴリチャード。2番人気がレイデオロ、3番人気はマカヒキとなっています。
そして4番人気のサングレーザーまでが一桁オッズになっています。
※出典:©netkeiba.com
オッズから見ると、デムルメ+武豊という布陣です。しかもその後にはモレイラ…。
絵に描いたような出来にちょっと笑ってしまいますw
そういえば、ふと、ある方から
「いつも5頭選んでいるけど、この記事って勝ち馬予想なんじゃないの?」
と突っ込まれてしまったため、内容は勝ち馬にこだわっていこうと思います(まぁ当然ですよねw)。
ただし、買い目は今まで通りに5点予想していきます。
過去の勝ち馬の人気は?
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気が勝ったレースは5回あり、ここ3年はいずれも1番人気が優勝しています。
それ以外の年では、何と5番人気が4回も優勝しており、そして7番人気が1回と意外にも2番人気や3番人気がいないところがおもしろい。
人気だけで予想できるほど甘くはないのだが、それだけ対抗馬も勝ち負けの競馬をしていると思われます。
現段階では、1番人気のスワーヴリチャードと5番人気のキセキ、7番人気のヴィブロスあたりに注目です。
前走レース
過去10年の勝ち馬のローテーションですが、本番へ向けてのステップは各年傾向が見られます。
一昔前では、毎日王冠組みが鉄板でしたが、ここ最近では、毎日王冠組みはなかなかに苦しい状況です。
(とはいえ、連対ともなると昨年以外の9年で必ず馬券に絡んでいます)
さてそんな勝ち馬の前走ですが、
・2008年 毎日王冠 1番人気 2着
・2009年 毎日王冠 4番人気 1着
・2010年 宝塚記念 1番人気 2着
・2011年 札幌記念 1番人気 1着
・2012年 毎日王冠 2番人気 9着
・2013年 毎日王冠 6番人気 2着
・2014年 毎日王冠 5番人気 3着
・2015年 京都大賞典 1番人気 1着
・2016年 札幌記念 1番人気 2着
・2017年 宝塚記念 1番人気 9着
毎日王冠組みに関しては、人気や着順に関係なく、警戒する必要がありそうですが、他の路線からは、昨年のキタサンブラックの9着以外は、いずれも1番人気で1着または2着となっています。
毎日王冠組みは、ステファノス、キセキ、アクションスターの今年は3頭しかおりません。
それ以外の出走メンバーで前走1番人気だったのは、レイデオロ、スワーヴリチャード、マカヒキとなります。
脚質
過去10年を見てみると、逃げ切った馬はおらず、先行~差し馬に限られます(展開次第)。
4角の通過順は、2番手から12番手(フルゲート)にいた馬が勝ち馬となっています。
直線が長いため、ある程度ばらけてくれれば、後方にいた馬でも内からするすると駆け上がってこれたりします。
特に勝ち馬の特徴としては、上がりの3Fが優秀で、鋭い脚を持続して使えるスピードを兼ね備えていないと、ここでは上位に入ることはできないでしょう。
近走の上がりの速い馬を考慮すると、レイデオロ、スワーヴリチャード、マカヒキ、アルアイン、サングレーザー、ミッキーロケット、サクラアンプルールあたりになりそうです。
馬番別成績
今年の天皇賞(秋)はフルゲートにならず、全13頭です。
東京芝2000mの大外枠は不利と言われていますが、これはフルゲートの場合であり、今回の場合ですと、無理に外枠を毛嫌いすることもなさそうです。
とはいうものの、スタート直後にカーブがあり、ポジション争いを考えると、おのずと内枠が有利といえてしまいそうですが、必ず内枠が良いということもなく、真ん中あたりの先行馬がいる場合は、外から包まれてしまうため、動きたいときに動けずに終わるパターンもあります。
今回のメンバーでは、アルアインやダンビュライトあたりが前に行きそうではありますが、ハナを主張したい馬がいるわけではないので、ペースは落ち着く可能性があります。
前走馬体重
勝ち馬の共通点は、大幅な馬体増減がないことです。
過去10年での馬体増減が1番あったのは、エイシンフラッシュ(-8kg)とトーセンジョーダン(-8kg)で、基本的には前走の状態をキープしていることが重要と考えます。
馬体重発表時に±10kg以上の増減馬は、危険な場合があります。
また、馬体重が480kg以上ある大型馬が勝ち馬となるケースがほとんどで、スピードに加え、スタミナを必要とするコースであるといえます。
宝塚記念440kgだったヴィブロスには厳しいデータです。
騎手成績
先週の菊花賞といい、ルメール騎手が爆発していますね。
またデムーロ、武豊も馬券に顔を出す常連でありますし、今週も侮れない感じがあります。
過去10年の成績ですが、
関東所属 2勝
関西所属 4勝
外国人 4勝(デムルメはここに分類)
となっており、関東圏のレースながらも、関西騎手や外国人騎手の方が成績は上です。
馬齢成績
成長した3歳馬と古馬がG1舞台で激突するレースでもあり、過去数々の名勝負が生まれました。
ただ今年は3歳勢の出走がなく、ダービー馬3世代対決を期待していただけに、ワグネリアンがいないのが残念でなりません。
過去10年の勝ち馬の馬齢ですが、
・4歳 3勝(うち牝馬2勝)
・5歳 6勝(うち牝馬0勝)
・6歳以上 1勝(うち牝馬0勝)
上記から5歳馬がやや優勢です。5歳ではありますが、唯一の出走牝馬のヴィブロスはピークを過ぎた感が否めず、好メンバーのここでは少し荷が重い気がします。
種牡馬成績
東京芝2000mは、ディープインパクト産駒、キングカメハメハ産駒、ハービンジャー産駒が優秀です。
ディープインパクト産駒は、ステファノス、ヴィブロス、マカヒキ、アルアイン、サングレーザー。
キングカメハメハ産駒は、レイデオロ、ミッキーロケット、サクラアンプルール。
ハービンジャー産駒の出走はありません。
まとめ
- 1番人気の信頼度は高い
- 基本的に毎日王冠組みだがここ最近は別ステップが主流
- 前走1番人気に支持されている馬は素直に評価すべき
- 速い流れなら差し馬 落ち着くようなら先行馬
- フルゲートではないため枠順の有利不利は気にしなくてよい
- 馬体重の増減±10kg以上は過去のデータからは消し材料
- 480kg以上の大型馬の成績が良い
- 関西所属または外国人騎手の成績が優勢
- 5歳馬優勢も4歳馬にも注目
- ディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒が適正あり
考えた末の結論としては、
《結論》
◎スワーヴリチャード
〇レイデオロ
▲サングレーザー
△マカヒキ
△ミッキーロケット
本命は、スワーヴリチャード。
中間の調教の動きも良かったですし、ここ3戦とも違う競馬をしながらも、しっかり対応しているのも良いです。
安田記念は負けたとはいえ、1600mは短かったと思いますし、勝ったモズアスコットは休み明け太め感はありながらも、今日のスワンステークスをきっちり勝った馬。(28日訂正)スワンステークスでも2着と実力を示してくれた馬。
本来2000mから2400mあたりがbestな距離と考えれば、ここでは1枚役者が違うと思われます。
また、父ハーツクライは休み明けに強いですし、この時期に成長してくることからも、強いリチャードが見られそうです。
さすがにデムーロもルメールにおいしいところ持って行かれすぎなので、このあたりで巻き返しそうな気がします。
対抗にはレイデオロ。
中間でアクシデントがあったようなので、2番手評価。
とはいうものの、スワーヴリチャードとは遜色ないと思います。
オールカマーでのパフォーマンスが良かったですし、鞍上は絶好調のルメール騎手。
ポジション的にはスワーヴリチャードをマークする格好になるかと思います。
終わってみればこの2頭の叩き合いという構図もあり得ますね。
3番手評価にはサングレーザー。
前走の札幌記念では、ディープインパクト産駒らしい競馬ができていました。
マカヒキに競り勝ったことも大きいですし、安田記念では、勝ち馬モズアスコットからコンマ2秒差でしたし、その前のレース、マイラーズカップでは、そのモズアスコットに斤量が重いなかでの勝利でしたから、力は当然あります。
ややマイラータイプと思ってましたが、札幌記念で距離は克服できたのではないかと思います。
4番手評価はマカヒキ。
前走の札幌記念では、あと一歩及ばずの結果でしたが、良い頃のマカヒキに戻ってきたのではないでしょうか。
また、初めて武豊を背にすることで、マカヒキの違った一面を出してくれそうな気がします。
最後は、ミッキーロケット。
アルアインやキセキとも正直悩みましたが、それでは面白みのない予想になるので、ここは敢えてミッキーロケット推します。
天皇賞・春のレースぶり見たときに、宝塚記念はこの馬上位にくるな、と思ったほどにレースセンスが良く、穴なら和田竜二と言われるほど、穴を開けてくれますw
ここでもヒモ荒れ期待です!
どうも荒れ要素を見つけようにも、フルゲートでないせいか、どう考えても上位人気馬で決着するイメージでしかありません。
今回は堅い馬券となりそうです。