【朝日杯フューチュリティステークス G1】
先週の阪神ジュベナイルフィリーズでは、勝ち馬予想していたクロノジェネシスが2着と惜しい結果となりました。
勝ったのはダノンファンタジー。予想でも2番手評価にはしていましたが、能力的にはクロノジェネシスの方が上と思っていたんですけどね…。
たらればになりますが、クロノジェネシスがまさかスタートで後手を踏むとは思いませんでした。
あれがなければ…と考えたところで、それも競馬、結果がすべてです。
さて、今週は2歳牡馬G1の朝日杯フューチュリティステークスです。
注目は、何と言ってもグランアレグリア。牝馬でありながら、先週の牝馬限定の阪神ジュベナイルフィリーズには参戦せず、牡馬戦に参戦するということと、それに見合う能力…それ以上かも!?があるということで、38年ぶりの牝馬優勝なるか、期待が高まっています。
また、毎年このレース勝てずに終わる武豊。あの名手でさえ手に入れていないG1レースがこのレースです。
今年も有力な馬に騎乗する予定ですので、こちらも気になるところです。
ということで、今週も予想に参りたいと思います。
15日23:00時点での人気を見てみると、1番人気は、グランアレグリア。2番人気がアドマイヤマーズ、3番人気はファンタジスト、以下ケイデンスコールと続きます。
オッズからは、グランアレグリアの一強ムードとなっているようです。
※出典:©netkeiba.com
さて先週に引き続き、今週も2歳G1です。
先週同様に、2歳G1を勝ち馬を予想するうえで重要なのは、これから成長するであろう大器を狙うのではなく、今現時点で最高の状態にある馬を見つけることにあります。
舞台は先週と同じく阪神1600mということで、先週の阪神ジュベナイルフィリーズが非常にいい参考材料となります。
過去の勝ち馬の人気は?
過去10年の勝ち馬の人気を見てみると、1番人気馬の成績は、
【4-2-1-3】
と、先週の阪神ジュベナイルフィリーズの傾向と同じく、勝率40%です。
1番人気の信頼度は高いと言ってもいいかもしれません。
ちなみに、牝馬がこのレースで1番人気に推されたのは、記憶に新しい2年前のミスエルテ(結果4着)。
断然とまではいきませんが、それでも単勝オッズ2.4倍でしたから、なかなかに牝馬がこのレースを制するのは難しいとも言えます。
過去10年で牝馬挑戦は何度かありますが、全5頭挑戦して結果は、
【0-0-0-5】
と相性が良いとは言えません。
本来であれば、先週の阪神ジュベナイルフィリーズへ出走するはずでしたが、主戦であるルメールが、香港遠征していたため、あえてここに登録になったと言われています。
牝馬がこのレースに勝ったとは、今から38年前のテンモンという馬。
ちなみに、このテンモンはその後、オークスも勝っていることから、もしここでグランアレグリアが勝つことがあれば、この先のクラシック戦線の構図が大きく変わる可能性もあります。
前走レース
過去10年の勝ち馬の前走ですが、新馬勝ちからの勝利もあれば、500万下の条件レース、重賞レースと路線はそれぞれ異なりますので、ステップレースでの優劣は先週同様につけることができません。
注目したいのが、先週同様に前走着順です。
過去10年全てにおいて、前走1着の馬が本番でも優勝しているという点です。
脚質
5年前までは、中山コースで行われており、阪神開催に変更となってからは、まだ4年のデータしかありません。
先週同様になりますが、阪神の1600mは、断然差し有利となっており、直線での瞬発力が勝負の鍵となると言ってよいでしょう。
阪神開催となってからの勝ち馬の上がりは、メンバー中最速または2番目となっており、切れる脚のある馬を筆頭に考えるべきだと思います。
馬番別成績
一昔前までは、外枠が有利と出ていましたが、近年では内枠での勝利も目立ってきています。
基本的には、外枠を推すべきでしょうが、前につける馬は、むしろ内枠の方が競馬はしやすいと判断します。
レースキャリア
過去10年で優勝馬のレースキャリアは以下の通り、
1戦 …1頭
2戦 …4頭
3戦 …3頭
4戦 …1頭
5戦以上 …1頭
特に2戦消化している馬の勝利が目立ちます。
次いで3戦のキャリアです。
騎手成績
過去10年の騎手成績では、
関東所属 1勝
関西所属 4勝
外国人 5勝(デムルメはここに分類)
となっており、関西所属ジョッキーや外国人騎手の好成績が目立ちます。
また、関東所属馬と関西所属馬では、
関東馬 5勝
関西馬 5勝
と共に互角。
継続騎乗の成績 …7勝
乗り替わり成績 …3勝
と継続騎乗の勝率が高い結果になっています。
種牡馬成績
阪神1600mでの勝率では、やはりディープインパクト産駒が優秀です。
次いでハーツクライ、ダイワメジャーと続きます。
今回出走メンバーでディープ産駒は、グランアレグリアのみ。
他ダイワメジャー産駒はアドマイヤマーズのみ、ハーツクライ産駒は出走なしとなっています。
また実績を上げ始めているロードカナロア産駒では、ファンタジストとケイデンスコールが出走します。
まとめ
- 基本的には人気馬の勝率が高い
- 牝馬挑戦は壁が高い
- 前走着順が1着
- 瞬発力のある差し馬が有利
- 内外でそれほど大きな影響はないがやや外有利と見る
- キャリアは2戦か3戦が望ましい
- 関西または外国人騎手の成績が良い
- 継続騎乗の勝率が良い
- 阪神1600mはディープインパクト産駒が好成績
《結論》
◎グランアレグリア
〇アドマイヤマーズ
▲ケイデンスコール
△ファンタジスト
△エメラルファイト
本命は、グランアレグリア。
先週の阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬であるダノンファンタジーをデビュー戦で子ども扱いした馬。
どこをどう考えても、本命はこの馬になってしまいます。
阪神1600mに強いディープインパクト産駒はこの馬だけですし、前走のサウジアラビアRCでは、出遅れておきながら最後ちぎってますから、もし本番で出遅れてしまっても、おそらくは勝ちきれるだけの能力があると見ています。
また、サウジアラビアRCは過去4年で2番目に早い時計(1番はダノンプレミアム)ですが、出遅れ+ゴール前流すだけの余裕さがあれば、正直あのアーモンドアイを越えているんじゃないか?と思わせるだけのモノがあります。
【参考レース:2018年 サウジアラビアRC|グランアレグリア1着】
対抗にはアドマイヤマーズ。
前走のデイリー杯2歳Sでは、道中行く馬がいなくて先頭になり、他の馬からのマークもありながら、直線で一旦はメイショウショウブに交わされかけましたが、ゴール前もうひと伸びしていました。
レースの評価は、見た目以上に強い内容です。
ただし、このデイリー杯2歳Sのメンバーレベルがそこまで高くはなかった点が気がかりではありますが、きっちり勝ち切ってきていますので、ここでは上位評価をすべきと考えます。
【参考レース:2018年 デイリー杯2歳S|アドマイヤマーズ1着】
3番手評価にはケイデンスコール。
これまで3戦していますが、いずれもレース最速上がりをマークしています。
デビュー戦こそアドマイヤマーズに負けていますが、差のない2着であり、道中の位置取りの差でもありました。
評価的にはアドマイヤマーズとどっこいどっこいですが、厳しいレースを重ねてきたアドマイヤマーズの方が若干評価を上にした程度。であり、2番手評価にしても良かった程です。
【参考レース:新馬戦|アドマイヤマーズ1着・ケイデンスコール2着】
4番手評価はファンタジスト。
前走の京王杯2歳ステークスでは、直線内から伸びる競馬で、さらに内から伸びてくる1番人気だったアウィルアウェイをハナ差凌いだ内容でした。
どちらかというと、道中少しかかり気味だったアウィルアウェイの方が評価が高いものの、そのアウィルアウェイに先着させなかった根性は立派であると評価します。
ロードカナロア産駒ではありますが、まだ1400mまでしか経験がないという点で、他の馬とは若干評価を落としますが、差のない評価であることは間違いないでしょう。
【参考レース:2018年 京王杯2歳S|ファンタジスト1着】
最後は、エメラルファイト。
前走のアイビーSでは、勝ったクロノジェネシスから0.5秒差の3着でした。
クロノジェネシスは、先週の阪神ジュベナイルフィリーズで本命にしていた馬で、それを基準に考えると、エメラルファイトは正直、もうワンパンチ足りないのですが、左回りの東京コースで直線右に斜向しかけていたところを見ると、右回りの方が合っているような気がします。
直線での脚色は良かったので、複勝圏ではありますが、3着まではあると見ています。
【参考レース:2018年 アイビーS|エメラルファイト3着】
断トツでグランアレグリア本命なわけですが、それ以下はほぼ横並びといった感じです。
まぁ牝馬Vはほぼ確定ではないかと思っており、そうなると武豊はまたしても勝てないことに…。
今回は、グランアレグリアがアーモンドアイを越えてくる逸材かどうか、注目したいと思います。